■ 試合開始前アメリカ遠征最後の試合はACミランとの対戦。
GKはチェフ、最終ラインは右からイバノビッチ、ダビドルイス、テリー、アシュリーコール。中盤二枚にミケル、ランパード。前線右にラミレス、左にアザール、トップ下にはメイレレス。
1トップのルカクは、4戦連続のスタメン。4-2-3-1で挑んだ。■ 前半戦試合の立ち上がりは、相手のほうが前へと急いでいた。それを落ち着いていなすチェルシーも、徐々にボールが持てるようになった。
6分、アザールがファウルを受けて得たセットプレー、イバノビッチがヘディングで折り返し、逆サイドのテリーがダイレクトで合わせたが惜しくも枠をそれた。いいイメージを互いに共有していることがうかがえるシーンだった。
12分をすぎたあたりから、試合はチェルシーペースに。しかしトップのルカクにボールが収まらず、フィニッシュまでに至らない。ならばとサイドを大きく使うも、イバノビッチの上がりが遅く、そこでもボールを失う展開。
38分のCK、またもやテリーが今度は頭で合わせるも枠外。一点が遠いまま、スコアレスで前半は終了した。全体的には、後ろはしっかりしてたけど、前はどうしたの?と言いたくなるような出来。トップにルカク、トップ下にはメイレレス、この組み合わせは二度とするなと学べたことが、唯一の収穫だった。■ 後半戦後半開始時の選手交代は1名。メイレレスに代えてマリンを投入。マリンは左、トップ下にはアザールが配置された。この選手交代で、やっとそれなりに攻撃の形が見え始めた。ランパードとマリンのコンビネーションでいい流れを掴みかけるも、やはり先制点は遠い。
58分、またもや選手交代。ルカク→トーレス、テリー→ケイヒル、アシュリーコール→フェレイラをピッチに送り込んだ。前へ厚く出るチェルシーだったが、形がなかなか身を結ばない。
68分、裏を取られ失点。リプレーを見るとかなりのオフサイドぎりぎりで、副審によっては旗を上げたかもしれないくらいだった。しかし失点は失点、スコアは0-1、ミランが先制した。
71分、先ほどの失点が影響したのか、ロングシュートに微妙な対応を見せるチェフ。足が滑っただけだとは思うが、彼にしてはめずらしく、周りを不安にさせるシーンだった。
75分、最後の選手交代は、イバノビッチ→ハッチンソン、ラミレス→マルーダ、ランパード→エッシェン。同点弾を狙いにいくも、最後のところで詰めが甘い。セットプレーのチャンスは得るものの、盛り上がりに欠けた。アディショナルタイムは2分。どうしてもゴールがほしいという選手がピッチのどこにも見つけられない中、時間はすぐにすぎていった。
0-1で試合終了。ミランが勝利を飾った。■ 試合終了後勝敗そのものに、あまり重きをおいていないという印象を受けた。それは今日に限らず、遠征の4戦すべてに対してそうだったように思う。選手の組み合わせや、投入のタイミング等、たくさんのパターンを試すことが出来た。ディマッティオ的にはそれで充分なのだろう。今日のこの試合については、どちらかといえばネガティブな感想を多く抱いた。ルカクのプレーがいまいちだった。シュートを打った記憶もない。連戦の影響もあるのだろう、なんというか、スタートから疲れていた。イバノビッチは、守備においては問題なかったが、攻撃時の中途半端さが気になった。サイドでのボールロストが、けっこう多かったように思う。トーレスは、ユーロ明けの初戦としては、まあこんなもんだろうといった感じだった。ハッチンソンは気合が入っていた。いいクリアシーンもあった。バートランドのように大舞台に抜擢されたら、ぐんと伸びるような気がする。余談。ロンドンオリンピックの決勝戦が、8月11日(土)。翌12日(日)はコミュニティーシールド、マンチェスター・シティ戦がある。あと二週間で2012-13シーズンが始まってしまうのだから、シーズンオフなんて本当にあっという間だ。バートランド、スタリッジ、マタ、ロメウ、オスカルはいつ合流するのだろうか。コンディションも気になるなぁ・・・余談もうひとつ。とあるサイトで見かけたのだが、オスカルの背番号は11番?
MATCH REPORT: CHELSEA 0 AC MILAN 1
Chelsea FC 0 - 1 AC Milan
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